だから声優になれない…休所を考える人の思考回路

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夢の実現に燃えて、せっかく入ったはずの養成所。
しかし通い続けるうちに様々な事情で休所もしくは退所される方もいらっしゃいます。

ここで、休所という選択について考えてみたいと思います。

声優はいうまでもなく声で演技をし、対価として収入を得るプロフェッショナルです。
養成所から事務所に所属できたとしても、そこからの道のりが険しい職業です。
よく声優が特別難易度が高いように言われますが、プロスポーツなども同じですよね。
プロになるまでに多くの人がその道を諦め、活躍し続けられるのはごくわずかな人数です。

そのような人達が途中で練習を休んだりするでしょうか。
想像してもらえれば、容易に理解していただけると思いますが、歩みを止めている間にもライバルたちは腕を磨き、時間が過ぎて行きます。
もし休所から復帰できたとしても、まずはつけられた差を埋め、それを追い越す必要があるわけです。
これを本当の意味で理解し、休所する期間にも目処が立っているなら、検討してもいいでしょう。
しかし、単に迷いや不安から休所を選択しようとするようであれば、考え方に問題があるのです。
今すぐ退所して違う道を選ぶべきです。その方がお金も時間も無駄にしません。

また、ネットの掲示板などで時折「休所するにはどうしたらいいですか」というような質問を投稿している人もいます。
正直申し上げて、このような質問を通っている養成所ではなく、ネットに書き込んでいる時点で声優にはなれないでしょう。
常識的に考えれば、それぞれの養成所で休所や退所については規定を設けているはずであり、それに則った手続きがされるだけですが、このようなことを理解もしておらず、通っている養成所の講師や職員さんに直接質問・相談もできないのであれば、声優としては間違いなくやっていけません。
やはり声優の道は諦めるべき人です。

よくある例えですが、のんびりと水面に浮かぶ水鳥は優雅に見えるようで、実はその下で懸命に足をバタつかせ水を掻いています。
少し厳しいお話が続きましたが、活躍されている声優さんたちは失敗や経験を重ねつつ、日々努力を「迷わず休みなく」続けた結果、今があるということを、心に留めておきましょう。
迷いや不安に苛まれるのは自身の心の反応です。それに打ち勝つ心を練ることも、プロの声優になるには大事な要素です。

ライバルも大勢いてプロになれるのはごく僅かという世界ではありますが、それは全体を見た統計的な話。
これをお読みになるあなたが声優になれるかどうかは別問題です。
声優を目指すのであれば、本記事も参考にしていただき揺らぐ心を捨て、挑みましょう。